Flowery Tale
 
 

Flowery Tale

クライアント:Dainichi Sankyo Co., Ltd.
デザイン会社:memori Inc.
アートディレクター/デザイナー:宮内秀明(ミヤウチヒデアキ)
国:日本

 

本のように開いて使う、紙製の花瓶です。

天糊加工によって綴じられた本を開くと花瓶のシルエットが浮かび上がります。背表紙に試験管を設置することで花瓶として機能します。1冊に3種類の花瓶が収蔵されており、上下逆さまでも使用できるので合計6パターンのアレンジを楽しんでいただけます。

紙製であり、本体も本の形状であることから、パッケージにも本の体裁を採用。全体をB6サイズにまとめ、ケースには花瓶本体と試験管が入っています。ケース自体をシンプルにまとめたい一方、今までにない製品なので使用画像は必要なことから「帯」を採用。背面には著名なデザイナー、フラワースタイリストからコメントをいただきました。

富士山麓の大地から湧き出る清らかな雪解け水。この潤沢な水資源を背景に、数百年に渡り上質な紙の生産を通じて静岡の製紙業は発展を遂げてきました。そして1961年創業の大日三協株式会社は、メモ帳や付箋製造のエキスパート。同社が紙製品を長年扱う中で培った技術力によって、花瓶のページは1枚ずつ滑らかに開き、シルエットが美しく浮き出ます。花のある暮らしを物語るおとぎ話のようにと、『Flowery Tale』と名付けられました。