三好 九十の黒

三好 九十の黒
 
 

三好 九十の黒

クライアント:阿武の鶴酒造
デザイン会社:OUWN
アートディレクション・デザイン:石黒 篤史
国:日本

 
 

阿武の鶴酒造「三好 九十の黒」— 磨かぬ米の挑戦と美味。山口県の阿武の鶴酒造が手掛けた「三好 九十の黒」は、精米歩合90%という異例の日本酒。ほぼ米を磨かず仕込むことで、黒ずんで見えるほどの米の個性を生かし、杜氏が苦心の末に完成させた。その名には「苦渋の黒」という裏コンセプトも込められている。

味わいは、磨かぬ米の力強さと、意外なほどフルーティーな香りが共存する独自の仕上がり。ボトルデザインもその哲学を反映し、黒マットの瓶に、黒のマット箔押しラベルを施し、紙の質感や色の微妙な違いにまでこだわった。光を反射させず、静かに奥深さを伝えるデザインと味わいが高く評価され、賞も受賞した一本である。