草根木皮飲料 くさわけ (草譯/陽)
草根木皮飲料
くさわけ
(草譯/陽)
クライアント:草譯(good drinks kino)
デザイン会社:YANOBI
クリエイティブディレクション・アートディレクション:井出 八州
デザイン:井出 八州、北原 美菜子
写真:砺波 周平、©組み立て
*トップ画像
国:日本
デザインコンセプト
草譯の真価を語るのは、ブランド名でもロゴでもありません。
正にその風味と香り、そして液色こそが製品そのものを物語っています。
私達はそんな理念を尊び、瓶を覆い隠していた従来のシールラベルを排除しました。
透明なガラス瓶に品名と成分のみを直接印刷することで、
草譯の美しい液色そのものが製品名であり、ラベルとなるようリニューアルしています。
贈答用の包装は、草譯の持つ無垢、素地、生成性を概念に設計され、
無駄な塗装や装飾、プリントを一切排除し、
木と紙と紐といった原始的で自然素材のみで構成されるミニマルな包装を実現しました。
一本入りの梱包では、蓋に窓を設けることで瓶の気配を感じさせ、製品名を視認できるよう配慮しています。
また、一・二本入りの両箱は共に紐で封緘されており、
贈り主の感謝と受贈者の期待感を演出すると同時に、
製造者の思いや手作り感が無意識にでも伝わるよう願いを込めています。
草譯の一滴一滴に込められた想いを、是非体感いただければ幸いです。
商品コンセプト
「草根木皮それぞれの譯をくみとり整える」
草譯というブランド名の源でもあり、商品を作るときに大切にしている考えです。
全ての草根木皮に香りの特性がある
それは声高に自身を主張したり
静かに、だけど確実に記憶に残る存在感を放つものもある
または自身の主張はせず全体を落ち着かせるという特性を持つものもいる
これらは常に揺るぎない「持ち味」ではなく
環境一つで表にも裏にもなりえる
語り過ぎる者が多ければ纏まらづ
静かな物ばかりではそれらは形にならない
今ここにある草根木皮の一欠片の一生を決めることはそこにいる人間にしかできない
よりのびのびと自らの持ち味を発揮し開放的な香りを放つよう
最適な組み合わせを考える
そこで生まれる素晴らしい香りを飲んでいただきたい。